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デジタルトランスフォーメーションとは

デジタルトランスフォーメーションは、随分と前からビジネスの世界で盛んに取り上げられている概念です。しかし、それほどの年月が経ってもなお、その正確な意味を掴みかねているのが現実でしょう。それは、デジタルトランスフォーメーションの意味するところがどの企業とっても同じであるとは限らないからです。デジタルトランスフォーメーションとは、単なるデジタルテクノロジーの導入にとどまらず、プロセスを完全なビジネストランスフォーメーションとして捉えることを意味します。ほぼ全てのデジタルトランスフォーメーションにおいて企業は新たなテクノロジーを導入する必要がありますが、それで全てが事足りるわけではありません。デジタルトランスフォーメーションとは、ビジネスカルチャーの改善やカスタマーサービス全体の質の向上に繋がるように、ビジネスプロセスの在り方を、上から下、中心から端へと徹底して見直すものでなければなりません。 

ビジネスのデジタルトランスフォーメーションが必要な理由

1994年はインターネット時代の幕開けの年となりました。この年には、デジタルベースの事業に特化した、Amazon.comのような企業が相次いで誕生しています。Amazon.comが事業を開始してすぐに、その存在は書籍販売業界に衝撃を与えることになりました。競合他社は、同様のビジネスモデルに順応するための方法を考え出さねばならなくなります。さもなければ、時代の流れに取り残されてしまう恐れがあったのです。そして、かつては実店舗でしか販売できなかった商品が、ほぼ例外なくeコマースで提供できるようになりました。世界の様々な国で、同様のスタートアップ企業や、デジタル化で俊敏性を強化した企業が、自社の業界を揺るがしています。変化に対応できない競合他社は、脱落するしかありません。 

一方で、テクノロジー自体も変革を促す要素になっています。テクノロジーが急速に進化を続けていることから、専門家は、大きな変化が急激なペースで起こり続けるであろうと予測しています。例えば、2014年には、4G LTEにより、ネットワークの機能は大きく進化しました。そして今度は5Gが、世界に革命をもたらそうとしています。ガートナーは、実用IoT製品数が2019年に142億になり、2021年までには250億に達するであろうと予測しています2。間近に迫ったこの状況に適応し変革を成し遂げられるような、ネットワークの機能、柔軟性、俊敏性を今こそ確保する必要があるのです。 

デジタルトランスフォーメーションにおける最優先事項を設定する

デジタルトランスフォーメーションにプロアクティブな姿勢で取り組めば取り組むほど、適応の遅い競合他社よりもずっと優位性を築くことができます。具体的には、人工知能やクラウドサービスのような業務支援テクノロジーの導入がそれにあたります。また、チャネル間をシームレスに連携し、モビリティソリューションを強化する必要もあります。トランスフォーメーションを成功させるために必要な事柄は、個々の企業、業種、職場環境、顧客によって異なります。そしてこのなかでも顧客の違いが最も重要な要素になります。 

デジタルトランスフォーメーションの5つの柱

トランスフォーメーションの第一歩は、職場環境の強化から始まります。それにはまず、従業員の俊敏性を高められる将来を見据えた環境を構築する必要があります。以上を踏まえ、ベライゾンでは、スムーズな移行を実現するために必要となるデジタルトランスフォーメーションの5つの要素を特定しました。

ビジネスにおいて重要となる要素を結び付ける

ネットワークはビジネスを支える基盤であり、そのため、デジタルトランスフォーメーションはネットワークのレベルから始まります。ネットワーク機能はデジタルトランスフォーメーションの取り組みにおいて基盤となる要素であると70%の経営幹部が確信しているとの調査結果もあります3。将来、5Gネットワークが実用化されれば、これまで考えられなかったような革新的な手法が利用可能になります。ソフトウェア定義のネットワーク(SDN)やネットワーク機能の仮想化(NFV)を利用すれば、ネットワークの自動化と簡素化が可能となり、変化に即応できるネットワークが実現します。マネージドネットワークサービスの詳細についてはこちらをご覧ください。

職場環境のデジタル化を推進する

組織にとって、従業員は手足のような存在です。そのため、生産性の向上やコラボレーションを阻害する障害を取り除きながら、必要なツールを従業員に提供することが重要になります。モバイルファーストのソリューションを活用すれば、従業員はいつでもどこからでも必要な時に、顧客と繋がることができます。アプリケーションを素早くセキュアにデリバリーできるので、あらゆる面で生産性が向上します。また、モバイルビジネスソリューションを利用すれば、従業員のモビリティと生産性を強化することができます。

セキュリティを確保する

デジタル化の進展に伴い、組織とデータを狙い盗み取ろうとするサイバー犯罪者の攻撃を受ける可能性が高くなります。そのため、デジタルトランスフォーメーションのあらゆる段階でセキュリティを考慮することが重要になります。セキュリティプランを策定し、その耐久テストを行い、プランを強化しなければなりません。つまりは、ゼロトラストアプローチを適用し、脅威の状況を常時詳細に追跡して、インフラストラクチャやポリシーを定期的に評価するのです。データのセキュリティを維持する方法の詳細については、こちらをご覧ください。

業務プロセスを評価および改善する

恐らく長年の年月をかけて、組織は大きく変化してきたのではないでしょうか。そして、これからも変化し続けるでしょう。将来どのように変化すべきかを知ることが、将来への準備を整えイノベーションを行うための第一歩になります。そして、まずは既存のデータを把握するところから始まります。資産をリモートで追跡し、重要なビジネスアナリティクスを収集することで、どのようなかたちで適応力を高め、成長すればよいかが詳しく解ります。また、IoTのようなテクノロジーを活用すれば、ほぼリアルタイムでインテリジェンスが得られるため、アプリケーションスタック全体を詳細に管理することが可能です。 

従業員の顧客対応力を高める

テクノロジーが進化するとともに、顧客の期待も高まります。ここで目標とするのは、顧客が望む時と場所で顧客と繋がることのできる、シームレスかつオムニチャネルのカスタマーエクスペリエンスの実現です。そのためにはまず、クラウドベースのコンタクトセンタープラットフォームソリューションや統合コミュニケーションおよび統合コラボレーション(UC&C)ソリューションなどの必要なツールを従業員に提供します。カスタマーサービスエクスペリエンスの詳細についてはこちらをご覧ください。 

デジタルトランスフォーメーションの課題

企業が競争優位性を維持するためにはデジタルトランスフォーメーションが不可欠であることは広く知られていますが、依然として克服すべき障害がいくつもあります。ローマは一日にしてならずと言いますが、同じことがデジタルトランスフォーメーションにも当てはまります。関係するステークホルダーや再構築すべきプロセスが多岐に亘る場合は特に、デジタルトランスフォーメーションの取り組みにすぐに取り掛かるのは難しくなります。また、万一管理に不備があると取り組みの勢いが失われ、意図した価値を実現することができません。豊富な経験とノウハウを有し、トランスフォーメーションの案内役となれる信頼できるパートナーが必要になるのはそのためです。 

ベライゾンによるサポート

強固なパートナーシップを築くことができ、適切なサポートが得られるようになれば、デジタルトランスフォーメーションに向けた企業の準備は整います。デジタルトランスフォーメーションを阻む障害を克服できるよう、グローバルレベルで様々な規模の企業をサポートしてきたベライゾンでは、企業が生産性、効率、カスタマーエクスペリエンスを向上させることのできるソリューションを開発しています。ベライゾンのサポートを是非ご活用ください。デジタルトランスフォーメーションで様々な成果を上げることができます。

お客様と同様の様々な組織がベライゾンのサポートを活用し、将来の変化に向け準備を整えています。その具体例を『デジタルトランスフォーメーションを成功させるための意思決定者向けガイド』で是非ご確認ください。 

1ガートナーのプレスリリース、『Gartner Identifies Top 10 Strategic IoT Technologies and TrendsNovember 2018:』 https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2018-11-07-gartner-identifies-top-10-strategic-iot-technologies-and-trends; November, 2018

2ベライゾンをスポンサーとするIDCのホワイトペーパー、『Digital Transformation: Discover the Right Path to Avoid Hype and Disappointment』(2018年9月)